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僕の頭の中はニャンまげのことで一杯だった。 顔は知ってるんだけど、このドキドキ感は初めて文通相手に会う時のよう。 修学旅行生に囲まれて、バンバン飛び付かれてる現場は余り見たくない。この気持ちは“僕だけのニャンまげ”で、いて欲しいというジェラシーなのか? 江戸村を隈無く捜す。 途中、水芸のショーを見たり、ダンゴを食べたりした。でも、気がかりなのはニャンまげのこと。今、どこにいて、誰に飛び付かれてるのだろうか? 堪らず道往く忍者に聞いてみる。 「さっきはお白州のとこにいたでござるよ。」 遠山の金さんとこは行ったばかり。 どこなんだ!?あんな人気者なら気配があるはずだ。僕は焦ってきた。 “ニャンまげに飛びつこう ドンドン♪” CMソングが何度も何度も頭の中でループしている。 火の見櫓の辺りが騒ついてきた。人垣を掻き分けて、必死に背伸びして見た。 “ニャンまげだ!!” 子供たちが寄って集まって、飛び付き始めた。ちょっとしたパニック状態。 “これではニャンまげが危険だ!” 僕は咄嗟に思った。 いいなぁー、みんなニャンまげと撮影会になっている。僕は勇気が無くて、子供の輪の中には入れなかった。 いつだってそうだ。僕はすぐに諦めてしまう。 ニャンまげは小走りになり、またどこかへ隠れてしまった。 夕暮れが迫り、僕は売店で手に持ち切れないほどのニャンまげグッズを買った。そして、夢が叶わなかった分、ニャンまげと2ショット・プリクラで我慢した。 次回は絶対! 僕はその日、江戸村を後にしたのだった。 (つづく) ※現在、ニャンまげのプリクラは設置しておりません。ご了承下さい。 |